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角膜ヘルペスは目がごろごろしたり、涙が出やすくなるなどの症状がみられます

2020年06月24日

性器ヘルペスでできた水ぶくれが破れて指に付いてしまったものを洗わずに目を触った場合、角膜に単純ヘルペスウイルスが感染し角膜ヘルペスを引き起こすことがあります。性器ヘルペスが発症しているときやその後で目に違和感があったなら、一度クリニックで調べてもらったほうがよいでしょう。よく現れる感染後の症状として目がごろごろしたり光を眩しく感じたりしますし、涙がでやすくなるといった場合や全体に充血することも多いです。

角膜は外側に上皮層という部分があって、はじめはそこでウイルスの増殖が起こります。感染した細胞が枝のような形に抜けて、樹枝状角膜炎と呼ばれる状態になります。診断を行うときは病変部分をこすり取ってウイルスの有無を調べる検査を行いますが、その特徴的な形だけでも角膜ヘルペスだと診断が可能です。さらに奥にウイルスが入り込み角膜の中程、実質層で活動が活発になるととても厄介な症状が現れます。免疫細胞が反応してウイルスと闘うことで生じるのが炎症で体の防御反応の一つですが、これが実質層で起こってしまうと角膜が部分的に丸く腫れを引き起こして段々と白く濁っていき、円板状角膜炎と呼ばれる状態になり大変です。

炎症は免疫細胞が働いている証拠ですが、角膜ヘルペスも一度感染したら完全に体内からウイルスを取り除くことができないため、薬でウイルスを抑え込まないと炎症がずっと続いてひどい状態に進むことがあって、最悪の場合は失明してしまう恐れがあります。だから、ごろごろしたり涙が出やすくなったりするなどの症状がみられたら早めに薬の処方を受けましょう。治療が遅れて視力が低下するところまで白く濁ったら、角膜移植を行う方法しかなくなってしまいます。上皮層だけの場合は抗ウイルス薬の服用と抗菌薬の点眼を行い、実質層まで至ってしまったら抗ウイルス剤にプラスしてステロイドも併用しウイルスの増殖を抑えるだけでなく、炎症もいっしょに抑える治療をしていきます。ステロイドは注意が必要な薬で、誤った利用をすると角膜のダメージを悪化させてしまうでしょう。処方を受けたときに医師から指示されたとおり、正しく利用することが肝心です。

角膜ヘルペスも神経の奥にウイルスが潜伏しますから、治ったようにみえていても免疫力が低下すればいつでも再発の恐れがあります。目に違和感があったらすぐにでも眼科でみてもらい、角膜ヘルペスを発症したことがあると医師に伝えましょう。目に悪い紫外線やブルーライトもできるだけカットしたほうがいいので、日頃から目を大切に守るように心がけが必要です。